こしあん日記

MURAバんく。の土屋のぐるぐるとした日記である。

22-10-15 素朴でブキッチョな

肛門科の主より「自転車には乗るな」と言われたが、立ち漕ぎなら大丈夫だもんね〜〜!と脚の筋肉に全てを預けて西荻窪まで飛ばした。

今日はずっと楽しみにしていたライブがあるのだ。

 

到着して肛門、いやそんなに多用する言葉ではないから以降「門番さん」と称しよう。そう、門番さんに凛々しく敬礼しており特に異常はなく、会場のドアを開けた。

すると「おーー!」と赤髪の大先輩、厚海さんが手を振ってくれた。

お話しされていたので軽く会釈をして、紅茶を頼み最前の端の席に腰をかけた。

 

最近ライブを観るときはできるだけ前、且つ演者の視界に入らないポジションに着くようにしている。

遠巻きで俯瞰して見るのも勉強になるが、今の私が感じたいものは最前にきっとあるのだ。

 

少しすると西尾さんがピアノに着かれた。

すると、厚海さんは弓を構えピアノの旋律にフルートの息吹が合わさった。

そう、本日観に行ったライブはソボブギである。

編成もとても素敵な6人編成で、西尾さんとドラム光永さんベース厚海さんのアンサンブルは2019に晴れ豆で観たguiroのライブ以来である。

 

もうとても最高なライブであった。要所要所で動画を撮ろうとするも容量が一杯で、その度にアプリを消して何とか映像に残すことができた。

 

私は西尾さんの鍵盤がたまらなく好きだ。優しくありながらも狂気性を孕んでおり、しかしゴキゲンであるというバランス感覚。

何かに当てはまるように表すのは無粋だが、ビルエヴァンスにエリックサティにドビュッシーの風がさぁ〜っと吹き抜ける瞬間があり胸にそよぐのである。

しかし、何とも形容できぬそれは西尾さんの鍵盤なのだ。

 

ば〜〜〜りばり!はい、ば〜〜〜りばり!

あれからふとした時に脳でずっと流れるよ…。

鐘のようなでっかいオキンタマを揺らし、二拍手一デコ。

 

厚海さんも全部初見での参加と仰っていたがめちゃくちゃにかっこよかった。

これまた厚海さんのベースなのだ。

ジャズから祭囃子まで、フュージョンの雰囲気あり音作りに高音のスライドによって生まれるフレーズは筋斗雲の如し。

いや〜〜、こりゃ最高だった。

 

最前にて余韻に浸り豆奴さんとお客さんが話しているのを盗み聞きして、なるほど〜と思っていたら「お久しぶり」と西尾さんが声をかけてくださった。

最後にお会いしたのがコロナの前であったため、改めてしっかり挨拶しようと思っていたら覚えてくださっており嬉しかった。

 

「こんな感じでごめんね〜」と以前愛知でズビズバーの時にも仰って頂けたが、それは私のむっつり感がそうさせてしまっている気がする。

爆笑してるのだが、側はきっとそうなっている。

とはいえ「いやいや!めちゃくちゃ好きです!」と言っても何かをフォローするような空気感を孕んでしまうだろう。

 

しかし、この日は「そんなラジオばっか聞いてます」と言うと「ほんと〜?」と少し伝わった感じがして良かった。

チェの車での移動中なんて、それはひどくしょうがないものである。

 

兎にも角にも最高のライブで、帰りにテンションが上がってしまい一人で駅近のラーメンを爆食いした。

それから、帰宅後ゲーム配信の方法がわかったので実際にやる予定だったのだが、久々の自転車がやっぱ涙が出るほど最高で青梅街道をずっとグルグルした。

受けた刺激を馴染ませるようにグルグルグルグルと。

私もあんなクールでゴキゲンなライブをやりたい。