22-10-01~9 神無月上旬の総集編
現在10月12日。
----------1日「バンド」----------
本日もミックスの調整。小田氏とリモートで行っていく。
マスタリングがもう近いため緊張感を持ちつつも、遊ぶ気持ちと居心地の良さを感じられるようなイメージに落ち着かせていく。
それはまさに音の世界観とその一音一音の辻褄を合わせて"伝える"ものに変換していく作業である。
今作は特にその調整作業がとても楽しく、其々の特性が現れて楽しかった。
"バンド"という言葉と雰囲気が私は好きでなかった。
それはある種プレイだ、と学生の頃ずっと思っていて、所謂の"バンド感"というものに対してずっと敬遠していた。
だからこそ、このバンドで自分が責任を持ってやり切るところまでは一人でやりきらねばならない、と。
しかし、今回はその感覚が其々に分け合うことができ、それぞれが俯瞰しながら真剣に見つめるというプロフェッショナルさが獲得できた気がした。
理想とする"バンド"像が見えた気がした。
その上でふざけるというのは、ある種興奮ものである。
視界が狭まると怖い。しかし、ここだけはというところはちゃんと貫き通したい。
絶対的な自信がある場合は、ちゃんと相手に汲んでもらえるように遊び心も混じえ伝わるように考えたい。
HPも使うことだし大変ではあるが、それが伝わればお相手にかかるエンジンによってさらに作品は面白くなるのだ。
とてもスリリングかつ、ワクワクなのだ。
今作はその皆んなの俯瞰したプロフェッショナルさが詰まっている。
----------2日「背水の陣」----------
そんなプロフェッショナルどうこう言えた立場でない。
なぜなら、
!!!アウトロの曲が思い浮かばない。!!!
まずいね。マスタリングは明日だ。
…
!?!?!?マスタリングが明日だ。!?!?!?
万策尽きたーー状態の昼。
イメージはあるも、それを形にすれば真似っこになる感じもして、頭の中で色んな掛け算を試して見る。
Uberでケンタッキーで2000円分のバーガーを頼んだ。四つだ。
こんなにもお金かけて昼食ったんだから…!?!?と自分を追い込むためだ。
初めてUber。ケンタッキーのバーガーは激うまであった。
しかしできない。できないものはできない。
先日秋葉のスーパーポテトでやっとみつけたファミ通waveのDVDを見ながらぼ〜っとロフトにかかる階段にもたれかけていた。
そういえばティッシュが切れたんだった。あぁあ、スーパーに行くかぁぁ。
復活したBダッシュ号に跨り向かった。
やっぱちゃりんこはいいなぁ〜といつの間にか秋めいた風を分けて走っていた。
すると………
♪♪♪
………っは!!!
メロディが………見えてきた………!!!!!
急いでボイスメモに取る。
帰宅後すぐに鍵盤とDSiを立ち上げ作った。
結果バンドブラザーズで作ったメロディが採用になり、それを小田氏に投げ、またリモートを繋げて共に仕上げた。
できたぁぁ〜〜〜〜〜!!!
無事マスタリングへ乗り込みである。
いざ!
----------3日「マスタリング」----------
初のマスタリングスタジオへ。
実物の小田氏とはREC以来の再会だ。
今回担当してくださった風間さんも凄く気さくで面白くて、なによりものづくりの姿勢が"音楽ヤンキー"であり、とてもワクワクとゾクゾクする提案が飛び交い最高であった。
無事にマスタリングが終了した頃、外はもう暮れかかっていた。
帰り道、丸山氏と小田氏と3人で神社に登った。
確かな手応えと、新たに何か開かれたような。
まじっくあわーにへとへとに凭れながら冗談を話した。
聴いてもらうのが楽しみだぜ。
----------4日「背水の陣-2-」----------
昼過ぎにロイヤルホストへピットイン。
リリースに向けた文章、資料作りに打ち合わせがてんこ盛り!
わーーー!!
パフェとは知性だと朝井リョウが何かで言っていた。
己を追い込むため普段は3色アイス?とドリンクバーでなんとか粘るのだが、今日に限ってはパフェを頼んでやったのだ!
その時にもちろん藤井隆のことも思い出したが、またそれと関連して朝井リョウの動向を思い出した。
その当時私は聴けなかったのだが、ラジオでロイホ(敬称略)のスイーツ開発の方と対談されており、その方についてネットサーフィンしてパフェが来るのを待った。
このあたりについて書くとなるとやや長文になるあめ今回は割愛させていただこう。
とにかく、ロイホのパフェには物語があった。
(まさかオチに冒頭の布石が回収されるとは思っていなかったよ…)
この日ドリンクバーは烏龍茶しかほぼ飲まなかった。
追い込むためコスモドリアも食った。
夜になっていた。
そんな一日であった。
----------5日「ジャケ作り」----------
バイトが終わりMURAバんく。でざいん部のメンバーでジャケット会議。
この日に方向性がぱちっと生まれた。
----------6日「スタジオ練習」----------
バイト後、阿佐ヶ谷へ。
今度の新宿ロフトライブから、twinドラム編成になる。
これがね、より整理されてより踊れる、そしてアバンギャルドな、超良いバランスが見えたのです。
今これを見ているあなた!平日の夜新宿まで来れるようでしたら絶対来て!
後悔はさせないですぞ…!
----------7日「わーー!」----------
野暮用で朝から国際展示場まで。
基本守秘義務に全身覆われているためなにも書けない。
ただそこで会ったニコニコの話で盛り上がった方がまさかの年齢が16歳という…!
私の知るボカロは完全にクラシックと化している今、そのあたりも網羅されておりまさに恐ろしい子…!であった。
とは言ったものの、16歳だとはいえ人生の先輩のような貫禄があり話すのに恐れ多かった。
しかし、ブレーキを踏まぬヲタ談義ができて良かった。
----------8日「わーー!!」----------
本日も5時に家を出た。
早すぎる、早すぎるよ!!!!!
前日同様守秘義務のため何も書けず。
野暮用が住んだのち、私は上野の方まで電車に乗った。
大好きな方々がそこで呑んでいるというのでお邪魔して、久方ぶりにビールを呑んだ。
40年代のジャズばかり聴いてて、そのあたりの音楽に造詣の深すぎる先輩方なため色んな音楽を教えて頂けて最高だった。
「飲み会が好きです」といえる人間になりたい。というか、なれるんじゃないか?と希望が生まれた。
帰り際、酔っ払いながらホームでセブンティーンアイスを帰りが同じになった先輩と共に食べたのは最高に美味かった。
どんなけハードでも、こういう瞬間があると相殺されエネルギーがまた生まれる気がする。
というか、そうでもしないと怖いぞ、10年後。(完)
酔いの勢いか曲ができた。
----------9日「わーー!!!!!」----------
ヘトヘト。the・ヘトヘトよ。
今日がついに最後日、お疲れ様です、お疲れ様ですよ…。
これまたエピソードは鬼のようにあるのだが、何も言えない…。
ただ、思い出になるまで。それも良いか。
帰宅時駅のホームに向かうまで。
恋の一つや二つが生まれてもこりゃおかしくないぞという協力プレイものの野暮用であった。
しかし、違った。私の生まれた星は違うのだ。
駅のホームでハッとした。
気づけば周りにヲタのお兄さんたち二、三人に囲まれている。
「◯◯ニキ、◯◯ニキー!」と慕ってくれる良ヲタの二十歳前の子から先輩らしき方。有難い。
無事にDiscordも交換でき、継続的な付き合いが生まれた。
これもこれで楽しい世界線よ。
ご飯は共に行かず、バンカラ地方で会う約束をして直近した。