22-09-07 夜とタブーと葉書職人
夜と一緒に居られる時間が長くなってきた。
I love YORU!!!
夜は矢張りハレなのである。
小学生の頃、普段は20時就寝を義務付けられたのだの、許された日だけ21時のテレビを見させてもらえた。
退屈な日中を過ごした上での21時のテレビは、自分の世界からでは覗き込むしかできない世界があった。
バラエティも、そしてその後に深夜アニメに深夜ラジオと。
どんどんのめり込んだ。
昔からテストの時間が朝でなく夜だったら人生違ってんじゃねえかな!?とよく思っていた。
無理な話である。
バイトを終えて白い電気の満員の電車に揺れる。
自転車で通勤していたのが最早懐かしい。あの頃と環境を同じにしては一寸まずい気持ちさえする。
水曜日は私の大好きなバラエティと深夜ラジオの放送日だ。
送ったメールが読まれるか、そわそわしながら雨の家路を走った。
30分歩けば交通費が浮く、ならば私はそちらを選ぶ。
どっこい、雨も強まってきて私はその道のりでいつものワンコインで食べられる定食屋さんに吸い込まれた。
(昨日までの日記との時間軸)
その後、有難いことに傘を貸していただき諸々の連絡を済ませて何とか時間までに帰宅できてラジオを待機した。
タブーを打ち破ることって何であんなにおもしろいのだろうか。
私は小さな頃からその悪趣味が存在した。
それが共有、というと変だが、気持ちに共鳴できるのがウォルトディズニーのアニメだったのだろう。
ディアゴスティーニをねだりねだった記憶がある。
タブーの連続から起こる笑いだ。
それは、何か取り繕う余裕もないほどに「感情」が見えてしまうから、引いちゃうこともあるが、普段あるはずの余裕が振りを効かせており、余計笑えてしまうんだろうか。
この5年でコンプライアンスはより強まり、何でもないことでさえネットニュースに叩き出されてしまい、タブーの供給がグッと減ってしまった。
しかし、全てが無くなってはないのだ。
私はまたこっそりログインしてラジオが始まるまで待機する。
時間になると画面は明るくなりパーソナリティーが小粋な挨拶をするとコメント欄が賑わった。
最高にラディカル!!!
本当に最高で壁ドンされないか懸念する気持ちもどっか行くくらいにゲラゲラと笑っていたら、ラジオネームが呼ばれた。
おれやん!?!?!?
日常だと聞き流されるか諭される感情をコーナーの枠組みに沿って(大したことは全くしてない)投稿してみた。
自分でもゲラゲラ笑ってしまった。
全く意味がなくて、ただどうしようもない内容だ。
放送後意識が部屋に戻るとラジオ用のアカウントに珍しくDMが入った。
〇〇さんだ!!
今週も読まれていた有名な職人さんである。
なんだ!?と開いた。
「常軌を逸していて最高でした!」
やったぜ〜〜〜〜〜!!
超絶ガッツポーズであった。
本当に全く意味も無ければ捻りもないような、ただ脳から溢れる言葉を連ねただけだ。
しかし、まさかこういった場面で役に立つとは。
そろばん塾でそんなことばっか考えていた小学生の自分よ、それで良いのだ。
いや、よいのか…?