22-09-02 幽霊同士のキャッチボール
お昼に吉祥寺のはずれにある定食屋さんに行った。
愛知の頃からの付き合いである花沢さんと新譜のジャケ制作を進めたのだ。
私は大好きな鯖味噌定食を頼み、花沢さんはロースカツ定食を頼まれた。
昨晩から午前にかけて今までのイメージを絡ませて下書きを作った。
今作は制作、仕上げは花沢さんにやって頂けることになり、コンセプトやイメージを共有していると「おまちどさんです〜」と定食がやってきた。
うっっっめえええええ。
劇的に美味い。
(あああああ、思い出すだけで腹が鳴るぜ…)
それからは飯を食べながら仕事のやりとりにおいて気遣ってるポイントなど色々教えてもらった。
社会人経験もなければ、学生の頃もほぼ引きこもりでいたため、圧倒的にコミュニケーションにおいて足りなさが存在する。
それで迷惑をかけてしまうことがあるため、できるだけ見つけて直していきたい。
ジャケの方向性がしっかり決まり、あとは花沢さんに託させて頂き私はカツラ氏の自宅へ向かった。
到着すると「すんません、ちょっと乾燥機と諸々のことだけやらしてもらっても良いですか?」と、こちらも部屋で待つのは申し訳ないし、町の探索ができるなと着いていった。
駅から伸びる一本の通りで徐々にそれぞれが解決していく。
その様を見て(あの時に固固長文メールを送った人のコインランドリーにまさか付き合う世界線が生まれるとはな…)と、乾燥機の見張りをしながらふと思った。
その後にずっと続けてきたミックスがやっと終わり、マスタリングもついに終わった。
いやぁぁぁ〜、長かった。しかし、一緒に制作を進めてくださる方々のおかげもあり、ちゃんと外側を向いたとても良いバランスのモノができた。
その後丸山、チェに矢嶋氏と合流し、トラックの取捨選択祭りを行い、新たに録った音源のミックスを触り軸の部分を捉えた。
超楽しかった。それは個人的な感情でもあるが、それとは少し違いメタ的に個人を離れて、幽霊の様な状態でキャッチボールをするみたいな中での楽しさがあった。
そして、全く音楽用語を知らない集まりなので、全て言葉や状況などといった想像力だけで生み出されていく。
けして「やばいものを作っている」という意識はない中で、結果やばいものができた時の興奮は半端が無い。
作業は夜までかかった。
納期に緊張しながらも今のところ順調に進んでいる。
やばいものができた。