22-09-20~24 長月の総集編(1)
ここの数週間、新譜のリリースに向けてバタついており「こしあん日記」が止まってしまっていた。
怖い話、現在10/5である。
この数週間だけでも色んなことがあった。
メモは取ってあるので、それを頼りにちまちまと書いており、ひとまず24日まではたどり着いた。
その間で多くの方々との出会いや再会があった。
「実はこっそり読んでますよ〜」とちらほらと言っていただけて、とてもとても嬉しかった。
どこかに静かに共鳴してくれている人がいるというのは人生において心強い。(お互いなッ!)
その"こっそり"しかと受け止めさせて頂いております。
引き続きどうぞこっそり時間の空いた時に読んで頂けたら幸いである。
では、まいろうっ!
----------20日「うんたらかんたら」----------
日差しのしぶといお昼過ぎにボーイのトランペットRECを丸山氏とカツラ氏と行った。
途中でCluteの一員である北浦氏もそのRECに遊びにきてくれ、そのままミックスをするためにやじスタへ向かった。
向かう道中でハードオフに寄った。
ずっと箱物ギターを探しており、見つけたギターの試奏をさせて頂き、北浦氏と変わりばんこに弾いてみた。
それがまるで違うギターのようで面白かった。
北浦氏の飄々としながらもゴキゲンなギター。これがまた良いのですよ。
(Cluteの音源はBandcampから聴けるよ!)
スタジオに到着した後に矢嶋氏も合流し、のんきにミックスを行っていた、そんな時に事件は起きた。
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時空の歪みが発生し、2時間後に『うんたら紀行』が公開されることに…!!!
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バタバタであった。嵐の前の静かさならぬ呑気さよ。
もう慌てて文章やなにやらの準備を間に合わせ、何とか無事にリリースを見守ることができた。
そんな「うんたら紀行」はサブスクで公開されている。絶対聴いてほしい…!
この曲についてはまた違うどこかで。
その後、また作業に戻り時間はもう朝に踏み込む間際。恐ろしいほどに翌日バイトが早番のためやじスタに泊めさせてもらうことになった。
そして、一瞬で出発の時間は訪れた。近くで眠る北浦氏を起こすのも申し訳ないので「帰ります。探さないでください」という様な情緒ある置き手紙を残して部屋を出た。
すると「おはようございます。頑張ってください」と北浦氏が見送ってくれた。
申し訳ないという感情と、役割を無くした置き手紙を消す魔法を習得しとけば良かったという後悔を抱いたままにバイトへ向かった。
----------21日「人間やめモードに突入!」----------
バイト中にきっとまだ幼稚園の年少くらいであろう子と話す場面があった。
「〜ちゃん、◯◯も知ってるよ〜!◯◯も知ってるし!」と好きなキャラクターを教えてくれる。
キャラクターを指して「え、じゃあ◯◯好き?」と聞くと「好き!目、かわいい!!」とキラキラした声で返してくれた。
「え、じゃあさ◯◯は?」とテイストの違ういかついキャラクターを指して聞いてみると「ん〜〜、好き!!目、かわいい!!」と小ジャンプをし、お母さんに呼ばれて駆けて行った。
すごい!良いもの、悪ものなどでジャッジするのでなく「目がかわいいから好き」ってめっちゃ良い。
それで良いのだ。そして、わかりみ〜!!と胸中に住み着くヲタクギャルがギャルピースをかまし共鳴した。
その後、またばったり会ったその途端に「◯◯の目は?」とすかさず聞くと「っかわいい!!!」と綺麗な間で返してくれた。
退勤してダッシュでやじスタへ向かう。(カツラさん宅だったかな…?)
あ〜ですねえ、こ〜ですねえ、これこうしてみます?と時は進み、音楽に奥行きがどんどん形成されていく。
どの時間に切り上げたか記憶がもうだいぶ薄いが、その後カツラさん宅にレンタルチャリで移動して(それかもともとカツラ宅?)プレスリリース用の文章を考え、花沢さんとリモートでフライヤーの制作も進めた。
朝はもう訪れていた。少し寝たらまたバイトだ。
明らかに生活にバグが生じている。
それはものづくり地獄への入り口である。
心強い仲間と共に、そこをもう少し闊歩していきたい所存である。
遠い明日を掴んで立つのだ。
----------22日「追うということ」----------
本日はバイト先の後輩と夕飯を食いに行く約束をしていた。
誘ってもらえるのは大変有難いことであり、それを楽しみにみっちりフルタイムで働いた。
無事何事もなく退勤をかまし「そばを食いに行こう!」と我々は平熱な風の吹く夜へと繰り出した。
艶やかな夜の渋谷を二人で爆笑しながら愚痴を話していると、あっという間に嵯峨屋へ到着した。
愚痴と書いたが実際ストレス解消をしているわけではなく、お互いの視点での考察と解釈を話しているだけである。
しかし、側から見ると愚痴っていると見えるだろうから、潔く愚痴と言ったまでである。
現在美術を学んでいるHくん。最近描いたデッサンを見せてもらう約束をしていた。
味ご飯定食を食いながら「え〜、僕ほんとに上手く無いですよぉ」と言うものだから、またまた〜〜見せてちょ〜だいよ〜とねだるとスッと見せてくれた。
バカ上手いんだが。
いや、バカ上手いんだが!?!?!?!?
忘れていた。
以前彼に「回転寿司何皿くらい食うの?」と聞くと「いや〜、そんな多くないですよぉ」と言った挙句「32皿です!」と答えた。
バカ多いんだが。
バカ多いんだが!?!?!?!?
32皿って…。周りでそんな見ないぜ、Hくんよ…。
話になるともっと食う人が周りにいる環境だったという。
にしても、多い。
それから、彼は言った「土屋さんたちがmarvel映画の話をしてて僕も気になって見ちゃいましたよぉ」。
そうなのである。私は中学の頃にアベンジャーズを劇場で観てからずっとmcuは全て追っている。
かつ、毎日考察動画を見てないといられない身体になってしまった。
そんな偏るほどのファンな私は(せいぜい、ガーディアンズオブギャラクシーまでかな?新参くん??)といった若干嫌味も含まれた面持ちで「え、どこまで観た?」と聞いてみた。
すると彼は言った。
全部です。
え、全部?3週間で観たって言ってたよね?
ドラマも観た?
はい、先週のシーハルクまで観ました!
てか、今日の配信楽しみですよねぇ〜!!
…Why!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?
夏休み期間で生活を抜いた時間は全て画面に食らいついていたという。
身の回りでMCUはドラマまであって長いから観るの辞めたという人が結構多い。その度に私は「いや、ちゃんと観ろよ!!」と胸中でぼやく。
そして、観てないのに身の回りの空気感に便乗してる様も私は嫌な人間なためどうしても斜めに見てしまう。
全ては体力の問題なのだと思う。そして、好奇心がどこまで活発でいられるか。
H氏はまさかこの3週間で習得したとは思えぬほどの情報量を携えており本当に驚いた。
「ほんとに、好きだとどんなけでも追えちゃうんですよね」と彼は言った。
ここではハッキリとした心持ちを記述してしまったが、外ではちゃんと節操のある形でMCUの布教をしていきたい。
ケヴィンファイギにあたいは一生ついていくぜ。
それにしても、MCUに限らず本心でブレーキを踏まず話せる人がいるのってほんとに大切。
アクセルトーク(?)。
----------23日「引っ越しのパーティ」----------
「うんたら紀行」のジャケを手がけてくれた花沢さんがついに引っ越される。
その前にランチへ行きましょうと吉祥寺バーグへ。
うまい。非常にうまい。
いやあ、たけとんぼのまおさんに引き続き、ついに花沢さんもいなくなってしまうか〜。
ランチ、夕飯をテキト〜に約束して行けるのが本当に楽であったため少し寂しい。
その後、丸山も到着しプレスリリースの告知ムーブを取りながら引っ越しの手伝いを。
その後引っ越しのパーティをすべく、パーティ系の惣菜を選ぼうと花沢さんとスーパーで食品を選んだ。
パーティに必要なもの、それは即ち「破壊」である。
タブーを犯す、非日常があるからこそ、日常は動く。
そんな感覚がずっとあって、ちょっと怖くもあり、やっぱりたまらなく好きなのだ。
結果、矢張り大人数だと聞き専になってしまい、果敢に前に出る丸山を見守った。
----------24日「籠れば」----------
今日は一歩も外へ出ぬ予定。
お菓子も買い込み、スプラトューン3のフェスへ参加する準備は万端だ。
しかし、結局はじめたのは夕方。
大学の友人とプレイし、深夜からはバイト先のゲーム仲間とその友人のニューヨーカーとプレイした。
英語ボイチャ。
以前のクエストラブの一件があり、自分の中での英語のハードルが下がったのか中学英語で果敢に話した。
俗に言う「ボイチャで前に出れるタイプ」である。恥かし!!!
音楽をやってる人だよと紹介を受け、好きなミュージシャンを挙げていった。
すると、なななんと挙げた全て知っていると…!(ライブも観たことあると。。)
まさか英語でアクセルトークができるとは。
しかも、まさかの日本のビザールギターの知識も凄くテスコの話で盛り上がった。
スプラをやるだけで脳内物質が分泌されるのに、さらに趣味の話をブレーキかけずにできるのは、本当に時速が狂うぜ…。
そのニューヨーカーはかなりテンションが高く、ゲームを共にプレイするという点でも超楽しかった
日本の様式にある美的概念が私は好きだが、留学へ行き生きやすくなったという友達の気持ちがわかった気がする。
その中で盛り上がったのは「日本語英語レッスン」。
私ができる限りの日本語英語を叩き込んだのである。
フレンドと通信する時に使いたいからできるだけ教えてくれ!と言われ、逆にスラング教えてくれ!と伺うと「レッツゴーかカモンくらいしかないよ」と彼は言った。
きったない言葉を知れると思い変な期待をしてしまったが、全てが開かずっぽなわけではない。
我々が「◯ねー!」だったり「◯すぞー!」と普段口にしない感覚と実際同じなんだなと学んだ。
様式美よりも配慮美、距離感美が必要なのである。
太陽はまもなく昇る