こしあん日記

MURAバんく。の土屋のぐるぐるとした日記である。

22-08-16 ナンと腹痛

ナンが美味すぎた。

昨晩からナンのことばっかりを考えている。

そして、私は家の近所にもインドカレー屋があることを知っている。


一度行ったことがあったが、その時はライスで戴いた記憶があり、味、相場の価格が気になりお昼に行くことにした。


安い。安過ぎる。


しかも、ランチだとサラダもドリンクまでついて、さらにスモールナンもお代わりできるだと…!?神か…!?


店内はだいぶ落ち着いており、常連らしき他の2名も其々1人で食事をしていた。

店内には町中華の如くテレビが流れており、時折頭を上げるタイミングが揃ったりした。


でっっっけええええええ!!!

 

本を読みながら待っていると、プレートにはみ出しちゃうナンとカレーがやってきた。

美味い。安過ぎる上に美味い。


ナンをちぎりながら本を読むのは難関を極めた。

結果、プレートの端とメニュー表の端で見開きのまま固定するよう上手く設置して読みながら食べた。


いやー、美味い。めちゃくちゃ美味い。

ナンとカレーの残機の帳尻が合う様に食べ進める。

よし、スモールナンお代わりしちゃおうと注文をしてしばらくすると「お待たせ〜」と頭上に大きな影が現れた。

 


でっっっけぇぇぇええええええ!!!

 


え、普通にナンのお代わりと間違えてオーダー通っちゃったかな?と「スモールナン?」と聞くと「スモールナン」と店員さんは頷いた。

 


え、スモールナン!?!?

 


記憶の限りじゃ先ほどのサイズと等しい。

多少薄さがあるような感じがしたが、ここも店主の気前の良さなのだろうか。

もしくはこういう文化なのだろうか。

それとも背高男のため「こんぐらい食うっしょ?」という頭を下げるべき配慮なのだろうか。


腹は一杯。めちゃくちゃ美味かった。

あのヨーグルトみたいな飲み物をちびちび飲みながら本を読み進めた。


お会計を済ませて感動のあまり「めちゃ美味かったっす」と言うと度スルーだった。

本読むのがあまりよくなかったかな…、ちゃんとした文にして言ったほうが良かったのだろうか…と反芻しつつ、〜っすの後に「。」分のシーンとした空白が生まれてしまったため、会釈することにより空気を何とか繋ぎ止めた。

それから店を出ると、その店員さんは「またどうぞ〜」と皿を高く挙げて何か合図を送ってくれた。

また行こう。

 

その後買い物を済ませるついでに近くの団子やで何か一つ買うかといつもあまり行かない駅の向こう側へ行った。

そして、この後に腹痛が起こるのはもう予想済みである。

 

いつ便意の音階(©︎朝井リョウ)が駆け上がってきても良い様に脳内マップにトイレマークのついている施設に沿って目的地へ向かう。

そして団子屋につき、買うなら帰りに買うかとその近くのスーパーへ入る。

 

さっっっみいいいいい。

音階は一気に駆け上がった。ラの♯くらいである。

しかし、竹取物語の光る竹の様に陳列されている商品に光るものがあった。

 

こしあん(100円)…!!

100円!?

いつもは250円くらいの袋で買っていたので衝撃が走った。

そして便意の音階はその驚きで一瞬止んだ。

 

それから、何か作業用にお菓子を買おうと熟考しているとまた便意の音階は駆け登ってきた。

それ故慌てて判断も鈍り、いつもじゃあまり買えないロータスも手に取りレジへ直行し、近くのトイレスポットへ向かった。

 

ところがどっこい、潔癖症とは言わぬが一寸したその類いに弱い私は、ここに腰をかけることはできぬ!!と目の前のゴールから踵を返した。

大きなスーパーのとある通路に入ったところにあるトイレで、そこを通るのは基本的に従業員なため、すれ違う人から挨拶される度に平静を装い且つ従業員然として外へ向かった。

 

言っても近くに別のスポットがある。

セブンに入ると「トイレットペーパー使用の際はレジまで」と貼られている。

最近トイレットペーパーを盗む人がどうやら多いらしい。

頼むからやめてぇ〜〜〜、こういう時めちゃくちゃ大変なんだからぁぁ〜〜〜。

 

しかし、ここのトイレはそうは言っているが、ちゃんとペーパーは個室内に常備されていることもチェック済みで、システムが変わってないことを願いながら直行した。

 

セーーーフ。ありましたーーー!!

ありがとうございます(完)と言った具合に野暮用を済まし、軽くなった身体で夏の空に歩いた。

 

本を読みながら道を歩くのが好きである。よくないことではあるだろう。

しかし、ながら読書は最高なのだ。

無事、買い物、洗濯も完了し部屋へ到着した。

 

明日からはまたライブや制作に諸々が動き出すので、その準備をしつつのんびり過ごしたい所存である。